SOMPO123という日本を除く先進国の株式を投資対象とする商品があります。
参考指数はMSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)です。
設定から1年が経ちました。
参考指数を0.75%アウトパフォームしています。
立派な成績です。
投資対象としてどうかなと少し考えてみました。
まず有利なのが、銘柄変更に伴うサヤ取りをされないこと。
MSCIコクサイ・インデックスに連動する商品だと銘柄変更に伴ってどうしても被害を被ってしまいますがこれがない。
もう一つは、インデックスの利用に伴い発生するライセンスフィーがないこと。
これも大きいですね。
さて、実際の運用はどうかというと、モーニングスターの記事によると、この商品は「信用格付けの低い投資適格未満の企業は除外した上で、時価総額の大きい銘柄を中心にポートフォリオを構築して」いる結果、「『MSCIコクサイ指数』が下落する局面ではファンドの基準価額の下落が抑えられ、反対に、指数が上昇する局面ではファンドが若干劣後するという傾向があ」るそうです。
これについて少し考えてみます。
株式投資は儲けるためにやるものです。
投資家は当然ながら投資対象が上昇することを期待して投資し、実際にそうなる可能性も高いです。
MSCIコクサイ指数も長期的には上昇していく可能性が高いものと考えられます。
一方。SOMPO123はインデックスが下落する局面ではインデックスに優位となり、上昇する局面では不利となる可能性が高そうです。
しかし、参考指数は長期的には右肩上がりです。
下落する局面よりも上昇する方が多いはずです。
とすると、SOMPO123は長期的には参考指数に劣後するものと考えられます。
であれば、わざわざこの商品に投資する必要性はないと判断されます。
MSCIコクサイ指数に連想する商品を購入しておけばいいわけです。
私は、SOMPOアセットマネジメントがSOMPO123のオール・カントリー版若しくはワールド版を設定したら購入してもいいかなと思っていましたが、もし設定されたとしてもSOMPO123と同じ性質があるなら購入する意味はないものと考えられます。
アクティブ運用がインデックス運用に勝つことは至難であることを再認識させられました。
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