古谷経衡さんが、今は終わってしまった東京FMタイムライン最終回で紹介していた八原博通著『沖縄決戦』です。
航空兵力を重視する当時の風潮に対し、海空ではもうアメリカにはかなわないと考え、地上兵力に重きを置く八原参謀の考え方は非常にユニークです。
限られた資源の中で本当によくやったと思います。
しかし、当時の日本は八原大佐のような能力の非常に高い人物の考えを完全には実行に移すことができませんでした。
現場ではいいのに、なぜ大本営へいくと無能になってしまうのか?
不思議です。
それはなぜなのかよく考える必要があるように思います。
戦闘こそないものの、各方面で今でも世界との闘いは続いているのですから。
まだ、3分の1も読んでいませんが、文章がとてもうまいこともあって、ぐいぐい引き込まれていきます、
優秀な人物に力を十分に発揮させられないという構造が今の日本の組織にもあると思います。
なぜだかはわかりませんが、これでは世界を相手に勝てないでしょうね。
手掛かりは、過度に人間関係を重視するところにあるのかもしれません。
なお、八原大佐の上官である牛島中将は、(途中まで)八原大佐を信頼してすべてを任せた点が非常に偉かったと思います。
ただし、民間人に対する配慮のなさは批判されてもやむをえない非常に残念なところです。
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