2018年11月25日日曜日

太平洋戦争末期の優れた軍人


 日米戦争といえば、最初の半年くらいは日本が優勢でしたが、後は一方的に日本がアメリカにやられていたという印象があります。

 しかし、日本軍がアメリカ軍相手に非常に善戦した戦いが2つあります。

 硫黄島と沖縄です。

 前者の戦いでは、日本軍よりアメリカ軍に死傷者の方が多かったのです。

 この戦いを指揮してアメリカ軍を苦しめたのは栗林忠道大将です。

 栗林大将の優れた指揮によってアメリカ軍を非常に苦しめることができました。

 沖縄戦でも第32軍は、戦闘直前に1師団を台湾に引き抜かれたのにもかかわらず、最後まで非常に善戦しました。

 戦闘終了間際にはアメリカ軍の司令官パックナー中将を戦死させています。

 こうした優れた戦闘の陰にいたのは第32軍高級参謀八原博通大佐です。

 大本営や台湾方面軍からの圧力等により第32軍長参謀長主導による無理な攻勢により軍がだいぶ消耗してしまいましたが、それでも最後まで見事に戦い抜きました。

 ミッドウェー海戦以降、日本軍はアメリカ軍に一方的に押しまくられていた印象がありましたが、上記のように非常に善戦した戦いもあったのです。

 このように、優れた人が指導すればかなりの効果が出ます。

 第二次大戦中にいた優れた軍人は、栗林大将と八原大佐だけでなくもっと沢山いたはずです。

 しかし、他の方面では、指導的立場にあった軍人の能力は決して褒められるものではありませんでした。

 優れた才能を持つ人をどうやって見出だして指導的立場に立たせるかは今の日本にも通じる問題だと思います。

 残念ながら現状は優れた指揮官や参謀が力を発揮している組織は多くないように感じます。

 どうすればよいかは私にはわかりませんが、人間関係だけで組織を回していくことはやめた方がよいと考えます。



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