機械式腕時計はどんなに精度がよいものでも1日で2秒程度は進んだり遅れたりします。
月にすると、1分程度でしょうか。
これに対してクォーツの腕時計は、安いものでも月差15秒程度です。
精度の面から言えば、クォーツは機械式に対して圧倒的に優位にあります。
にもかかわらず、機械式腕時計に魅力を感じて高額なものを購入する人はたくさんいます。
この理由は何なのか改めて考えてみました。
1 質感がいい。
クォーツの腕時計は電池で長い間動かすため一般的に言って針は薄くて細いです。
これに対して、機械式はトルクが大きいため太くて厚い針を回すことができ、一般的に言って質感が高くなっています。
2 自分が原動力になっている。
クォーツの原動力は電池です。
したがって、ほっといても動いています。
これに対して機械式は、手巻きでも自動巻きでも自分が動力源になっています。
腕にしていてうれしい感じがします。
3 製作にかかった時間が長い。
クォーツの腕時計は、人が手間をかける部分もあるとは思いますが、一般的に言って機械で比較的簡単にできていると思われます。
これに対して機械式では、安価なムーブメントは別として、高級品になればなるほど熟練した職人が大変な手間をかけて製作しています。
そのかけている時間が魅力になっているんだと思います。
1、2の魅力については以前から感じていました。
3については、文藝春秋6月号の記事(詳細は忘れました)がきっかけになって気づきました。
3の魅力が多くの人を引き付けているんだと思います。
それを知ってしまうとその魅力から逃れにくくなってしまいます。
せめて重症にならないようにしなければ。
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