村上世彰『生涯投資家』を読んでいます。
その中で「累積投票制度」が紹介されていました。
今の日本の会社は、取締役候補に〇×をつけるものがほとんど、若しくは全部です。
かつて、個別株投資をしていたころ、ホンダの社外取締役に外交官OBが候補として記載されていたので、そういう経歴の人が社外取締役にふさわしいか疑問に思い、×を記載したことがあります。
今の日本の会社は、事実上会社側が全ての取締役(候補)を決めてしまうんですよね。
しかし、アメリカで広く行われている累積投票制度(日本の会社法にも規定はありますが、定款でほとんどの会社が適用しない旨定めているそうです)が日本でも広く行われるようになれば、日本企業も変わるでしょうね。
というのは、少数株主が自分の意思を代弁する取締役を送り込めるからです。
今までは〇×をつけるだけでしたが、少数株主が自分の持ち票を全て1人に投票すればその人が取締役に選ばれるというわけです。
これが実現すれば、社内から昇格又は会社推薦以外の取締役が取締役会に送り込まれます。
会社も変わらざるを得ないでしょうね。
社内の人間だけのなあなあの運営はできなくなります。
会社の価値が向上して株価が上がる可能性が高いです。
累積投票制度は、本来は、会社自らが率先して導入すべき制度です。
しかし、日本の会社にその動きは全くありません。
法律で導入を強制してもらいところです。
導入を拒否する正当な理由は思い至りません。
村上さんのような方にももうひと頑張りを期待します。
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。